・現場に到着。 のり面を見渡すと、沢山のことが見えてくる。 『のり面は、おしゃべりさ
ん・・・』とは、先輩の名言。
・起伏、微地形、湧水・・・・風化、硬軟、地層、節理、断層
・大小の崩壊跡もヒント。 のり面施工時の切土掘削の際に発生した崩壊の跡、もしくは崩壊には
至らない緩んだ岩盤を、残すわけには行かないので切土除去した痕跡。
・小段が途切れたりしているのも、岩盤要因がかかわっているし・・・なんだかおかしい、不自然
だ・・・気色悪い・・・点があれば要注意。 逆に安定感のある、“気持ちのいい”のり面
も・・・。
・設計変更跡。 アンカー、ロックボルト、のり枠工などの配置が不自然なら、施工時・切土掘削
時のなんらかの地質・岩盤要因が考えられる。
・湧水・湧水跡や、水抜き孔の配列の乱れ。 いろいろ気になります。
・吹付面の亀裂は、個別の亀裂ではなく、拡がりのある亀裂系として全体を見渡してみると、不安
定ブロック、崩壊兆候等、見えてくるものがある。
・こういう感じで、のり面と“会話”して、のり面から、いろいろ教えてもらえれば、こっちのも
の。
・さあ、お待たせしました。 それでは確認のため、ロープアクセスで近接目視させて頂きましょ
う。